通常の取引では手数料が掛かってしまいますが P2P取引では手数料 無料で取引を行うことができるため、安価で暗号通貨を購入することができます。しかし、P2P取引は第三者を介さず相手と売買を行う方法のため、取引所が取引を保証していません。
今回は バイナンス P2P取引のはじめかた、取引手順をご紹介します。
P2P とは
P2P(Peer-to-Peer、ピー ツー ピー)は、取引所を介さずにユーザー同士(法定通貨で購入した購入者と暗号通貨を指定した支払い方法で販売する販売者)で法定通貨と暗号通貨を直接取引する形式です。
バイナンス P2P取引はバイナンスユーザー同士で取引を行いますが、不正を行わないように Binance 上で取引契約が行われ、監視・不正行為を取り締まっています。
Binance での通常取引の手数料は 0.1 %程ですが、バイナンス P2P取引は手数料が無料で設定価格も通常取引より低く設定されているため、安価で購入することができます。
※ 使用する支払い方法によってはそのサービス手数料は発生する場合があります。
ユーザー同士の取引となっているので過失責任はユーザーになりますが、販売者が暗号通貨が販売しなかったりなどの不正行為を行った場合は審判役の Binance に申請を行うことで不正行為を報告することができます。不正と認められた場合は Binance が販売者の Binance アカウントから販売されるはずだった暗号通貨を購入者に強制送金される保証になっています。
ただし、購入者が支払い先が間違ったり、支払い金額が十分に払えていないなど購入者の都合は不正対象外と判断されます。
バイナンス P2P取引の手順
Binance では本人確認書類(身元証明証)の提出しなくても取引を始めることができますが、バイナンス P2P取引を行うには Binance アカウントでの 2段階認証 + 本人確認 を有効にしなければなりません。
身分証明の設定
上部バーのユーザーアイコンから [セキュリティ] をクリックします。
[2FA(2段階認証)]、[ID認証(本人確認)] をクリックして各認証設定を行います。
バイナンス P2P 取引をはじめる
上部バーの仮想通貨購入から [P2P トレード] をクリックします。
ここでは 法定通貨 USD で BUSD を P2P取引を行います。また、販売車によって指定されている Transferwise(Wise)で支払い方法を行います。
BUSD の販売者を選び、[BUSD を購入] をクリックします。
販売者の販売価格、支払い方法、最低販売価格 などの確認を行い、購入金額を入力して [BUSD を購入] をクリックします。クリック後、販売者への注文に移ります。
取引ページでは販売者への支払い情報が記載されています。
右側のチャットチャット ボックスに記載されている情報ではなく、左側に記載されている支払い情報を確認してください。支払い情報と口座情報がマッチしていない場合は取引を中止またはチャットで販売者に問い合わせしてください。
指定された支払い方法の Wise で 販売者の Wise 口座に振込を行います。
Wise アカウントにログインし、 支払い先口座・送金金額をを指定して送金を行います。
※ 必ず支払い情報が一致していることを確認してください。
Wise での振込完了後、Binance の取引ページに戻り [振替済、次へ] をクリックします。
※ 支払い後に [振替済、次へ] をクリックしてください。
販売者が支払いを確認し、購入者に暗号通貨を売却すると 注文完了にステータスが変わります。また、取引完了の通知がされます。
購入した暗号通貨は P2P ウォレットに移動されています。
以上で バイナンス P2P取引が完了となります。
Binance P2P の補足
事前の準備
振込時間は 15分です。この 15分の間に販売者の口座に購入金額を振り込みしなければなりません。
実際に振込を行うと操作や確認などで時間がかかり、時間に余裕がありません。
そのため、取引を行う前に指定された支払い方法の自分の口座に十分な資金をある状態で始めてください。
英語への備え
基本的には販売者の注意書きやチャットなどに英語が使われています。
時には販売者とチャットすることもあるので事前に翻訳ツールを開いておくとスムーズで行えます
「DeepL翻訳」「Google 翻訳」の翻訳ツールが便利です。
法定通貨によって販売者が違う
販売者は受け取る法定通貨を指定することができるため、法定通貨によって販売者(販売価格・支払い方法など)も違います。
P2P トレードの法定通貨には「JPY(日本円)」も含まれています。
USD と比べ販売者数が少ないですが、日本円での販売者は「Bank Transfer(銀行振込)」「LINE PAY」が支払い方法で指定されているので日本人によってはトレードがしやすい状態になっています。また、日本人の可能性が高いため、チャットなども日本語で行えるというメリットもあります。
デメリットは 販売者数が少ないこと、USD と比べて 販売価格が高い傾向であることです。
取引お断り
販売者は購入者の要件を設定することができます。
要件は次のどれかを設定することができ、該当した購入者はその販売者から暗号通貨を購入することができません。該当できない場合は「非該当」と表示されます。
- 購入者が Binance アカウント登録時間が 60〜90日未満だった場合
- 購入者が BTC ポジションが 0.009 〜 0.02 以下だった場合
- 購入者が取引回数が満たしていない場合
レートが低い販売者の多くは購入者の要件を設定しているため、、Binance アカウントを早く作成しておき、少額で回数を多く増やすとこれらをアンロックをすることができます。
まとめ
P2P はリスクの可能性がある取引で慎重に行う必要性があります。
しかし、P2P を行う前に十分な知識と取引手順や対応策を知っておくことでトラブルや損失を防ぐことができ、手数料が少なく安価で暗号通貨を購入できる取引です。
ここでは支払い方法が Wise でしたが、USD 販売者の多くは「AirTM」をしています。
また、販売者の多くは「Binance アカウント登録時間が 60〜90日未満」を設定しており、アカウント作成ばかりの場合は販売者が限られるため、Binance アカウントを作成しておくことをおすすめします。
※ 作成ボタンからバイナンス アカウントを作成をすると取引した暗号通貨の 20 %が毎回キックバックされます。
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