ホーチミンで 無呼吸症候群と判断されて CPAP を買った

CPAP マスクの種類

いびき (無呼吸状態) が酷くなってきたのでベトナム・ホーチミンのローカル病院で検査し、CPAP を購入した記事です。

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群 (SAS) は、睡眠中に大きなイビキまたは何度も呼吸が止まる病気です。
この病気は寝ているときに呼吸ができない。つまり、新しい酸素が心臓や脳に運べていないため、脳や心臓 などに大きなダメージを受けていて、脳卒中、狭心症、心筋梗塞などの重篤な合併症を起こすことになります。
十分な睡眠 (酸素) が取れていないので、慢性的に日中の眠気、からだの怠さ、物覚えの悪さ、神経が過敏 といった特徴があり、睡眠中に何度もトイレに行く、不愉快な/不可解な悪夢を度々見る、口が以上に乾く というのもこのこの病気ならではの特徴です。
現時点では根本的な解決できる治療法がありません。喉 (気道) を拡張する手術を受けても再発する可能性が高いため、CPAP を使って強制的に自発呼吸する酸素療法が推奨されています。

CPAP とは

CPAP (シーパップ) は、Continuous Positive Airway Pressure (持続陽圧呼吸療法) の略名で装置から押し出される空気によって睡眠中でに呼吸気道を開けた状態にする療法です。イメージ的には病院にある酸素マスクです。


検査することになった理由

20代からイビキはしていてベトナムに来てから年齢 40才前になるとともにイビキが強くなったと自覚もあり、パートナーから報告されていました。
体の怠さを感じていたものの今まで実害がなかったので病院での検査を放置していましたが、パートナーから「イビキがうるさいから十分に寝ることができない」と言われて初めて病院で検査を受けるきっかけになりました。

ホーチミンで検査できる病院

ベトナムでも30才以上のベトナム人男性 30%近くは睡眠時無呼吸症候群の疑いがあると言われていますが、ほとんどの方は病院に検査を受けていないのが実情だそうです。
多くのベトナム病院には呼吸器内科が併設されていますが、睡眠時無呼吸症候群に関する知識や専用器具を扱える医師は少ないそうです。正しい知識を持っている医師は海外から学んで U ターンで戻ってきた方しかいないそうです。

ホーチミンでは次の病院で睡眠時無呼吸症候群の検査に正しい知識を持った医師がいます。

Vinmec International Hospital

HP:https://www.vinmec.com
住所:208 Nguyễn Hữu Cảnh, Phường 22, Bình Thạnh, Thành phố Hồ Chí Minh

ランドマーク 81 近くにある国際総合病院です。
医師・看護師ともに英語でコミュニケーションでき、中心街の 1区からも近いのでホーチミン在住の外国人におすすめです。また、受付や寝室はとても清潔です。
ただし、呼吸器内科の医師が常住しておらず、事前に予約しないと検診を受けることができません。
そして、国際病院なので検査宿泊 500万 VND/泊と高額になります。

Respiratory clinic Lung Vietnam

HP:https://www.phoiviet.com
住所:22 Đ. Ng. Quyền, Phường 5, Quận 10, Thành phố Hồ Chí Minh

中華街のチョロン近くにある呼吸器内科 専門のローカル クリニックです。個人独立したクリニックではなく、病院が専門機関として独立させた施設になっています。
看護師は英語ができない方が多いですが、医師は英語でのコミュニケーションができます。ですがベトナム語が第一なのでベトナム人パートナーに同伴してもらったが無難です。
この病院に勤務する医師は海外研修/勤務から戻ってきた方々が多く、また呼吸器内科 専門でクリニックで知識と実績は十分にあります。また、当日に面談/相談することができ、翌日に検査を受けることができます。
検査宿泊は 50万 VND/泊です。

全体の流れ

初診から 自宅での CPAP を試すまで 12日日ほどです。
具体的には、初診・検査・報告・検査・報告の 4日間、自宅でのトライアル 7日間、最終報告の 1日です。

センサーを貼り付けて検査 (1回目)

医者との初回面談が終わると 1時間あたり何回呼吸が止まる/弱くなるかを検査をするために病院に宿泊します。
検査は、ポリソムノグラフィ (PSG) 検査が行われ、脳波・筋電図・心電図・呼吸・血液中の酸素等、さまざまな生体信号を測定するために、頭部・上半身にクリームを塗って専用のセンサーを 10箇所を貼り付けて寝るだけです。慣れない環境と可動範囲が制限されているので直ぐに寝ることができません。
当日は酒・タバコを控え、十分に運動して寝れる状態しておくのがベターです。

ポリソムノグラフィ検査のセンサー装着後

起床後はセンサーを外しますが、クリームで肌がベトベトになっているので拭き取る用のタオルを持参しておいてください。

CPAP での検査 (2回目)

睡眠の質や無呼吸時間の調査結果が報告され、2回目の検査を行います。
2回目は、1回目と同様に専用センサーを貼り付けるのと追加で CPAP を装着して検査します。また、1回目の情報を元に CPAP の空気圧や温度 などを調整するため、深夜 睡眠中に医師が確認しに来ます。

ほとんどの人がこのときに CPAP を初体験で空気で溺れることがあります。
呼吸の仕方は、鼻で吸って 鼻から空気を出します。口は閉じたまま。
空気は常に押し出されたままなので唾を飲み込むときに空気も一緒に飲み込みますが慣れるとスムーズに呼吸/飲み込みできます。

就寝中に送られた空気を食べていることもあるため、お腹に空気が溜まっている状態になり、起床後はゲップやオナラが多発します。

最終報告から CPAP の貸出

3回目の面談では、1回目 + 2回目の比較グラフ・数字を確認しながら どうするべきなのかが伝えられます。
CPAP 貸出をしてくれるので実際に家で使用感を試すことができます。Lung クリニックでは複数のマスクを 1週間毎に試すことができます。

CPAP を買う

ベトナムでは医師の診察や診断書も必要ないため、個人で気軽に購入することができます。ネットで [CPAP Ho Chi Minh] と検索すれば業者が表示され、EC サイト「Shopee」でも販売されています。
個人で購入した場合は CPAP の空気圧や稼働時間などを自ら初期設定する手間や業者のリスクがあるので個人的には病院で検査を受け、医師が紹介してくれる業者から購入するのがベターです

診察を受けた医師に相談すると提携している業者を紹介してくれます。また、医師が CPAP の初期設定をしてくれ、アフターケアもしてくれるので医師が提携している業者から購入するのがおすすめです。
ネットに表示されている価格より、少しだけ価格が安かったです。


所感

何よりも、パートナーの睡眠の妨げにならず済むようになったので非常に良かったです。

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