Udemy 講師の税務フォーム(W-8BEN)書き方と提出方法について

税務情報を提出することで税金を 28%から 10%に変更でき、報酬金額をUPすることができます。 今回は少し難しそうで簡単な Udemy の税務情報の作成と提出方法についてご紹介します。

Udemy講師向けの税務フォームプラットフォームへようこそ。

Udemy 講師 として利益が発生すると Udemy から基本税務情報の提出通知が講師ダッシュボードに表示されます。面倒な作業ですがこの税務情報を提出することで税率を 28%から 10%に適用することができ、減収を防ぐことができます。
申請手続き自体は特別な項目はなく、10分程度で完了できます。また、英語から日本語表示できます。
この記事では Udemy の税務情報の作成と提出方法についてご紹介します。

※ Adobe Stock やAmazon Kindle で作成するより比較的に簡単に作成できるようになっています。


税務提出の通知

はじめて利益が発生すると講師ダッシュボードに基本税務情報の通知が表示されます。
その通知に Udemy 納税 ID が記載されています。

アメリカ政府に納税するための納税者情報を提出することになりますが、源泉徴収税フォーム(W-8BEN)を提出することで日本の税率 10% を適用するとことができます
– アメリカ在住の場合は税率28%
– 日本在住の場合は協定により、日本の税率 10%

Udemy:税務情報提出の通知
お客様の基本税務情報を Udemy に提出してください。税務書類の審査と承認が次のお支払い日までに完了しない場合、その後のお支払いにつきましては、最大限の源泉徴収税率を適用させていただきます。必要以上の源泉徴収を避けるため、速やかに税務書類を提出してください。

米国源泉税に対する受益者の非居住証明書とは

アメリカに拠点を置いている企業のサービスで利益または報酬を受け取る場合は受取者は移住国に関わりなく、アメリカ政府の IRS (アメリカ合衆国内国歳入庁) への納税義務があります。いわゆるアメリカの源泉徴収です。
ただし、日本とアメリカの間には日米租税条約 (徴税に関する条約) を結んでおり、アメリカのサービスを利用していても日本の税制ルールを適用することができます。
つまりは、アメリカ側の 28%ではなく日本側の 10%が適用されます。区分は源泉徴収になります。
税率 10%にするには、サービスの米国源泉税に対する受益者の非居住証明書 = 源泉徴収税フォームを提出する必要があります。

提出していない場合は提供しているサービス元によりますが、報酬の減額または受取停止が行われます。
Udemy で税務情報を提出していない場合、そのすべての売上に対して最大の源泉徴収税率 24%を課されます。

Udemy だけでなく、Amazon / Adobe / Facebook / Google / Microsoft などから報酬を得るときにも同様の措置になります。

記入方法

Udemy コースから初めて収益が発生した場合は税務フォームを提出しなければなりません。
ここでは法人でなく日本在住者 個人での税務情報を作成手順を紹介します。

※ 以前別のサービスで提出した W-8BEN があればその情報を使用して入力してください。情報に差異があった場合は情報変更届けを記入することになります。

言語の切り替え

通知の「提出を開始」ボタンをクリックし、フォームに移動します。
右上にある言語を US English から日本語 にして表示言語を変更します。

Udemy:納税フォームへのログイン(英語)
英語のフォーム
Udemy:納税フォームへのログイン(日本語)
日本語のフォーム

Step.1 情報の入力

この納税フォームは日本語(漢字、ひらがな、カタカナ、半角カタカナ、全角英数字、全角記号)に対応していません。

講師のタイプ

個人で活動されている場合は「個人」、法人として活動知ている場合は「事業体」を選択します。

基本情報

日本人または日本在住であれば、米国国籍もしくは米国在住者を「いいえ」を選択します。
Udemy 講師 ID は講師ダッシュボードに記載されていた ID 番号を入力し、氏名 / 市民権所在国 / 生年月日 も入力します。

※ 米国国籍もしくは米国在住者:「はい」にした場合は非米国居住者とは異なる税務情報を記入することになります。
※ 市民権所在国は国籍になります。

Udemy:個人の基本情報

納税者番号

日本在住の場合は、
米国TINの種類 を「米国TINが該当しません」にし、外国TIN発行国 を「日本」にします。
外国TIN 欄にマイナンバー番号を入力します。

※ TIN はTaxpayer Identification Number の略で納税者番号という意味で、日本のマイナンバー番号です。

Udemy:個人の納税者番号

マイナンバー番号を所持していない場合は「TINフォーマットは利用できません」にチェックを入れ、外国TIN は空白にしておきます。
後ほどのステップ2 で説明理由を記入する項目があります。

現住所

現住所を英語で記入します。

例:
– 日本表記:東京都港区芝公園 4丁目 2−8
– 英語表記:4-2-8, Shibakoen, Minato Ku, Tokyo

※ 日本語住所を英語に変換「君に届け」を使うと簡単に英語表記にできます。

Udemy:個人の連絡先情報

※ この住所は私書籍ですか?:郵便局(本籍地ではなく)に設置されている郵便受けのことです、住まいがなく、郵便受けのみが設置されている住所です。
※ これは気付の住所ですか?:郵便物を受け取らない住所のことです、ホテルに一時滞在している時などに使います。

連絡先情報

Udemy:個人の連絡先情報

各項目を入力完了したら、下の税務規約ボックスにチェックを入れ、「続行」ボタンをクリックします。
その後、連絡先情報で入力したメールアドレスに Comply Exchange の確認コードが送信されます。確認コードは後ほど再送することができます。

税務提出フォーム

個人で活動されている場合は「W-8BEN」、米国政府の組織または外国免税組織 関係で活動されている場合は「W-8ECI」を選択してください。法人として活動知ている場合は「W-8BEN-E」を選択します。

最初に選択した講師のタイプで選択できるフォームがことなります。

  • W-8BEN: 米国国籍以外の米国非居住者が、自らが受益者または金融口座保有者であることを証明するため、および条約上の特典を申請するために使用します。
  • W-8BEN-E: 米国に本拠のない事業体が、自らが受益者または金融口座保有者であることを証明するため、および条約上の特典を申請するために使用使用します。
Udemy:源泉徴収税フォームの選択

Step.2 W-8BEN の作成

W-8BEN で受益者の非居住証明書を作成してきます。

米国市民権ステータス

日本在住のため各項目を「いいえ」に選択して「続行」ボタンをクリックします。
ただし、1年で31日以上 滞在していた場合、31日間以上米国に滞在していました? に「はい」を選択してください。

Udemy:米国市民権ステータス

以前にW-8BEN を提出しており、住所が異なっていた場合は説明理由を求められます。

Udemy:米国市民権ステータスでの追加説明

納税者番号

外国のTIN(マイナンバー番号)を確認し、「続行」ボタンをクリックします
マイナンバー番号を持っていない場合は「使用不可」ボックスにチェックを入れます。

Udemy:納税者番号

「使用不可」ボックスにチェックを入れた場合は、説明理由が求められます。
TIN を持っていない理由を記入して「続行」ボタンをクリックします。

英語への翻訳には「DeepL」を使うと便利です。

Since I am working overseas, I could not receive a Japanese TIN (Japanese Individual Number).
私は海外で勤務しているため、日本のTIN(Japanese Individual Number)を受け取れませんでした。

Udemy:納税者番号

TIN を記入していない場合は警告通知が表示されます。
納税証明書 提出を行うと軽減されます。

TIN147  特定の支払いタイプでは、有効な納税者番号(TIN)を提供する必要があります。有効なTINがないと、申請は条約請求の目的で有効と見なされない場合があります。  お持ちでない場合は、提出を続行してください。フォームW-8BENを使用して、条約の利点を主張したり、TINが不要な場合の支払いに対する米国源泉徴収税を軽減または削除したりすることができます。  注:偽証罪の罰則に基づき、提供される商品またはサービスは米国源泉所得とは見なされないと宣言する場合、米国の源泉徴収は適用されません。

条約に基づく申請ステートメント 

日本とアメリカは租税条約を結んでいるため、軽減税率を申請できます。
国の居住者ですか?を「はい」を選択して、「日本」を選択します。

Udemy:条約に基づく申請ステートメント

特別利率および条件

不動産や他のビジネスで特別利率を受けていない場合は「いいえ」を選択して「続行」ボタンをクリックします。

Udemy:特別利率および条件

「はい」を選択した場合、説明項目が追加表示されます。

Udemy:特別利率および条件の申請説明

法的証明書

Udemy:法的証明書

W-8BEN 代替フォーム電子申告書

署名と確認コードを行い、各ボックスにチェックを入れて「電子提出」ボタンをクリックします。
他のサービスなので以前に提出しており、情報が変更した場合は「遡及表明書」にチェックを入れ、申請します。

Udemy:W-8BEN 代替フォーム電子申告書

電子提出を行うと宣誓書への同意と電子領収の受け取りにチェックを入れます。

Udemy:宣誓書への同意

以上で税務提出フォーム の作成と提出が完了となります。フォームはPDF形式でダウンロードすることもできます。
審査は最長 1週間かかり、その間は収益レポートに反映されません。

サンクスページ

まとめ

税務フォームを提出していない場合は米国の税金が適用されてしますのでシッカリ記入して手に入る報酬金額を多くしておくことが重要です。
また、報酬の受け取りはUSD になります。日本の銀行口座で受け取ると 中間手数料や高い為替レート などで手数料が高くなってしまうので日本の銀行口座での受け取りはもったいないです。そこで USD 口座が開設できる「Payoneer」で受け取りにすると 日本の銀行口座よりも手数料がより少なくなるので手元に残りますのでおすすめの受け取りです。
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参考記事