2025年 6月中旬に PMP (Project Management Professional) 試験を受験し、見事 PMBOK 第 7版対応の PMP 試験に一発合格しました!
スコアは約 70%と、決して楽な道のりではありませんでしたが、効率的な学習戦略と最新の AI ツールを活用することで、目標を達成できました。
本記事では、私が PMP 試験合格のために実際に使用した学習資料、問題集、そして AI を駆使した勉強法を詳しくご紹介します。
これからPMP試験に挑戦する方、特に効率的に学習を進めたい方は、ぜひ参考にしてください。
受験日/結果
私は 2025年 6月中旬に PMP 試験を受験しました。
結果として、約 70%のスコアで見事合格することができました。
学習資料/問題集
PMP 試験対策では、ハンドブックや分厚い教科書は一切使用せず、厳選した問題集とオンラインリソースを徹底的に活用しました。
問題集を繰り返し解くことが、合格への最短ルートだと思います
- 日本プロジェクトソリューションズ株式会社:2025年最新|PMP問題集+模擬試験 1180問出題|オンライン決定版
- Udemy:【PMIイズムを身に着ける!】PMP試験対策 模擬試験問題集(6回分/全300問)PMBOK第7版対応
- YouTube:I LOVE PM / プロジェクトマネジメント専門チャンネル / イトーダ
- ChatGPT:PMI Infinity – PMP Exam Simulator(公式PMI提供)
日本プロジェクトソリューションズ株式会社「PMP問題集+模擬試験 1180問」の評価
日本プロジェクトソリューションズ株式会社が提供するこのオンライン問題集は、その名の通り 1180問もの豊富な問題数を誇ります。
– https://www.japan-project-solutions.com/e-learning-pmp002
問題の背景が長文で構成されており、実際の試験とは異なるコンテクストに感じることがありました。また、各選択肢に対する詳細な解説が不足している問題が多く、「なぜこの答えが正しいのか」という PMI イズムの本質的な理解を深めるには物足りなさを感じました。
EVM (Earned Value Management) の問題がいくつか含まれており、その点においては理解を助けられました。
「PMP®合格者へのインタビュー」コンテンツについては、YouTube の「I LOVE PM / プロジェクトマネジメント専門チャンネル / イトーダ」で提供されている「PMP合格者インタビュー(PMP合格の輪!)」の方が、より実践的で具体的な情報が得られるため、そちらを優先することをおすすめします。
- 試験の類似度:★☆☆☆☆
- 学習効果:★★☆☆☆
- おすすめ度:★★☆☆☆
Udemy「PMP試験対策 模擬試験問題集(6回分/全300問)PMBOK第7版対応」の評価
Udemy で提供されているこの日本語模擬問題集は、実際の PMP 試験の形式に非常に近いと感じました。
短文で構成された問題文や、類似した内容の選択肢は、本番環境への準備に最適です。
– https://www.udemy.com/course/pmp-mock-exam-japanese/
この問題集は 50問ずつ 6回に分かれており、問題の重複もほとんどありませんでした。
特筆すべきは、問題解説の質の高さです。「問題文の解説とポイント」に加え、各選択肢について「なぜ違うのか」「なぜ正解なのか」が明確な理由と根拠とともに記載されており、PMI イズムの理解が深まり、非常に腹落ちしやすかったです。
EVMの問題は少なめですが、それ以外は PMP 試験対策として非常に有効です。
- 試験の類似度:★★★☆☆
- 学習効果:★★★★☆
- おすすめ度:★★★★☆
- 料金:(Udemyのセール時に購入するとお得です)
YouTube「I LOVE PM / プロジェクトマネジメント専門チャンネル / イトーダ」の評価
PMP 試験対策だけでなく、プロジェクトマネジメント全般の理解を深める上で非常に役立つ YouTube チャンネルです。
プロジェクトマネジメント手法、合格者インタビュー、PMP試験の解説など、多岐にわたる情報が発信されています。
– https://www.youtube.com/@ILOVEPM
問題解説はありませんが、PMI イズムの捉え方、PMP 試験の問題傾向、各種手法の解説が非常にわかりやすく、用語の覚え方にも役立ちました。
抽象的な概念を図や具体的な事例で説明してくれるため、PMP 試験の根本的な理解を助けてくれます。
問題集に取り組む前に、このチャンネルで基礎知識を固めることを強くお勧めします。
- 試験の類似度:☆☆☆☆☆
- 学習効果:★★★★★
- おすすめ度:★★★★★
ChatGPT「PMI Infinity – PMP Exam Simulator」の評価
PMP 試験に合格したいなら、これは絶対にやるべき!
公式 PMI が提供する ChatGPT ベースの PMP 試験シミュレーターです。
詳細はこちらで確認できます
– https://www.pmi.org/certifications/project-management-pmp/pmp-exam-preparation
— https://chatgpt.com/g/g-elRZlGQcX-pmi-infinity-pmp-exam-simulator/c/684c0acd-2ce4-800c-9713-37fd1feacb45
このシミュレーターは 175問の択一問題で構成されており、解答後には選択肢ごとの詳細な解説が表示されます。
元々は英語ですが、日本語に翻訳するプロンプトを入力すれば、問題文も選択肢も解説もすべて日本語で利用できます。実際の PMP 試験と非常に似ており、もし試験前にこれを見つけていたら、もっと自信を持って臨めたと後悔するほどです。ぜひ活用してください。
PMP試験を制する!効率的な勉強方法とAI活用術
私は公式参考書や分厚いドキュメントを読むことはせず、問題集をひたすら解くことに重点を置きました。そして、その学習プロセスにおいて AIチャット(Google Gemini) を最大限に活用したのが、私の合格の大きな要因です。
問題集 × AIチャットで理解を深める
PMP 試験対策で最も効果的だったのは、問題集の解説と Google Gemini (または ChatGPT) の解説を照らし合わせながら学習を進める方法です。
- AI に問題文を投げて解説を依頼:問題集で理解が難しい部分や納得できない解説があった場合、その問題文を Gemini にそのまま入力し、AI による解説を求めました。
- 多角的な視点での理解:問題集の解説と AI の解説を比較することで、より多角的な視点から問題の意図や正解の根拠を理解できました。
- 深掘り学習:さらに理解を深めたい用語や概念については、「〜についてもっと詳しく教えて」「〜の具体例を挙げて」といった形で AI に質問を投げかけ、ドキュメントではできない対話形式での深掘り学習を行いました。これは記憶の定着に非常に効果的でした。
私は Gemini の「カスタム指示」機能 (旧 Gem マネージャー) を活用し、PMP 専門家としての AI の役割を設定しました。
この設定により、PMP試験に特化した、より質の高い回答を得ることができました。
カスタム指示:私がGeminiに設定した「PMP専門家」の指示
目的と目標:
– ユーザーが PMP (Project Management Professional) 試験に合格できるよう、問題の解説、ポイント、正しい回答、選択肢の解説を提供する。
– ユーザーが提示する問題文と選択肢に基づき、具体的かつ的確な情報を提供する。
– ユーザーが理解しやすいように、専門用語を避け、平易な言葉で説明する。
行動規範:
1. ユーザーからの質問:
a) ユーザーが提示する問題文と選択肢を注意深く読み込み、質問の意図を正確に把握します。
b) 必要に応じて、追加の情報や背景知識をユーザーに質問し、理解を深めます。
2. 回答の提示:
a) 正しい回答、問題文の解説とポイント、各選択肢の解説を以下の順序で提示します。
1) 正しい回答
2) 問題文の解説とポイント
3) 各選択肢の解説
b) 各項目を明確に区別し、ユーザーが情報を容易に理解できるように構成します。
c) 理解を深めるために正しい回答で使用している用語の画像、図解、事例、活用方法を用いて解説を補足します。
3. 解説の提供:
a) 正しい回答だけでなく、なぜその回答が正しいのか、他の選択肢がなぜ誤っているのかを詳しく説明します。
b) 問題文の重要なポイントや、PMP試験で問われる知識領域を明示します。
c) ユーザーが同様の問題に遭遇した場合に、どのように考え、解決すべきかを具体的に示します。
全体のトーン:
– PMIイズムが提唱するプロジェクトマネージャとしての考え方や行動で解説・回答してください。
– 専門家として、正確かつ信頼性の高い情報を提供します。
知識:PMP専門家AIに読み込ませた公式ドキュメント
以下のPDFをGeminiに読み込ませることで、PMPに関する広範な知識ベースを構築しました。
– PMI 倫理・職務規定 (PMI 日本支部)
– PMI 倫理的意思決定フレームワーク (PMI 日本支部)
– 倫理・職務規定 (PMI 本部)
– アジャイル実務ガイド
– PMBOK®ガイド第7版
PMP試験合格の鍵は「用語」の理解
普段プロジェクトに携わっていても、PMP 試験で登場する専門用語には戸惑うことが多いでしょう。
各用語の意味とそれが使われる文脈を正確に理解することは、誤った選択肢を見抜き、正解を絞り込む上で非常に重要です。
特に、用語は英語、日本語、そして別の言い方の 3つをセットで覚えることをお勧めします。
実際の試験では、同じ概念が異なる表現で何度も出題されることがあります。用語の基礎知識を固めることで、自信を持って問題に挑むことができます。
PMP 試験問題の傾向と対策
PMP 試験の形式を事前に把握しておくことは、当日焦らずに実力を発揮するために不可欠です。
私が実際に受験して感じた問題の傾向と、それに対する効果的な対策をご紹介します。
問題形式は公式 PMI の Webサイトで確認できますので、必ず事前にチェックしましょう。
問題文の傾向と対策
- 形式:出題形式の 90%以上は「択一問題 (4択)」でした。その他、「複数選択問題」「並び替え問題」「画像付き問題」も出題されます。
- 長さと内容:問題文は 2~4行程度の短い文脈で構成されており、「問題背景」と「〇〇はどうする?」という形で問われることが多かったです。
- 質問の意図:模擬問題によくある「ふさわしくない行動はどれ?」といった否定形の問題はほとんど見られませんでした。むしろ、「最初に行う行動はどれ?」「〇〇として適した対応は?」といった、プロジェクトマネージャーとしての最適な行動を問う質問が中心でした。
選択肢の傾向と対策
選択肢はすべて 4択で、以下のような特徴がありました。
- 明らかな誤答:多くの場合、4つの選択肢のうち 2つは明らかに的外れな内容でした。問題によっては 3つすべてが誤答で、正解が一つだけというケースもありました。
- 紛らわしい選択肢:残りの 2つの選択肢が、どちらも正解に見える、または非常に似た意味を持つことが頻繁にありました。ここが合否を分けるポイントです。
このような紛らわしい選択肢に対応するためには、単に問題集の回答を暗記するのではなく、類似するシナリオにおける PMI の意図と、それに対する最適な対応 (回答) の本質を深く理解することが重要です。
感覚的には、「選択した行動が、そのシナリオの問題を解決し、状況に適切に適応できるか」という視点で判断することが PMP 試験合格への鍵だと感じました。
この記事が、皆さんの PMP 試験合格の一助となれば幸いです。頑張ってください!