海外で生活をしていると日本人同士で「VPN を使って日本のドラマを見ている」、ビジネスだと仕事上が「セキュリティ上の理由で VPN を通す必要がある」など耳にしたことがあるかと思います。
この記事では海外で生活している上で VPN を使うと他に何ができるの??といった海外生活での使う理由・メリットをまとめた記事です。
VPN とは
VPN (ヴィ ピー エヌ) は、Virtual Private Network の略で「仮想プライベートネットワーク」「仮想専用線」とも呼ばれています。
VPN を使用することで代理サーバを経由して IP アドレスを変え、制限がかかっていた/見れなかったサイトやコンテンツを表示、通信情報を悪意のある第三者から情報を傍受を防ぐことができます。
様々な VPN のタイプがありますが一般的なタイプの VPN は次の図になります。
VPN を使うメリット
- Netflix / Amazon Prime / YouTube で日本限定コンテンツを視聴できる
- 航空券やホテル予約時に日本円・日本人価格で買える
- 日本限定のサービスにアクセスできる
- 第三者から通信情報を保護できる
デメリット
- バッテリーの消費が早くなる
- 通信速度が遅くなる
- 利用料がかかる
海外で日本コンテンツが見れない理由
コンテンツには動画や音楽などの著作権の問題で視聴できる地域に制限がかかっていることがあり、国外からは自由に視聴できないようになっています。
インターネットでは、IP アドレスからユーザの位置情報を特定 (ジオロケーション) ことができ、接続地域を判別しています。
VPN を使うことで IP アドレスを偽装することができ、海外に居ても日本のコンテンツを視聴することができます。
VPN を使用するメリットとは
VPN にはさまざまなメリットと理由がありますが、
ここでは海外生活・ベトナムで VPN を使用した際にどう変わるのか紹介します。
広告
YouTube やブログなどに掲載される広告は、アクセスしている国によって表示される広告が変わります。
VPN を使用すると日本 居住者向けに関心がある内容や今の流行の広告へと表示されます。
ストリーミング コンテンツ
Netflix / Amazon Prime / YouTube で日本限定コンテンツを視聴できます
配信権利の問題で視聴できるコンテンツが制限されています。
VPN を日本サーバにすることで、日本限定のドラマや映画などの動画を視聴することができます。また、日本居住国者のみの ABEMA コンテンツも登録することができ、視聴可能になります。
サイト
IP ブロックにより、サイトに接続できない場合があります。
VPN でアクセス元の IP アドレスを変えることで接続拒否されたサイトを表示することができます。
安く購入できる
サイトによっては日本よりも高い海外価格で表示されることもあります。また、決済も現地通貨での支払いのみになっていることもあります。
航空券やホテル予約時に日本円・日本人価格で購入できます。
ゲーミング
一部のゲームではその地域限定プレイ、または先行 プレリリースしている場合があります。
VPN を利用することにより、プレイすることが可能になります。
セキュリティ
公共やカフェなどで提供されている無料 Wi-Fi はパスワードが設定されていても誰でも利用可能な Wi-Fi です。つまりは不特定多数が接続でき、Wi=Fi を利用しているユーザーの情報が盗まれるリスクがあります。
VPN を利用することで通信内容を暗号化され、通信の盗聴を予防できます。
フリーWi-Fiを使った場合も、VPNを使えば安全に社内ネットワークへのアクセスが可能です。
デメリット
ネット速度が改善されない
VPN を使用してもインターネット速度が向上しません。VPN サーバを経由するため通信速度が若干遅くなります。
バッテリーの消耗
VPN は専用アプリを起動しっぱなしになるため、デバイスのバッテリーの減りが早くなります
VPN でも変わらない点
Google Play
Google Play は Play アカウントの国 (居住国) で判定されているため、VPN でアクセス元 ( IP アドレス) を変更しても利用することができません。
Google Play の国を日本に変更することで日本限定のアプリをインストールすることができます。
変更できるのは 1 年に 1 回のみで変更後、1 年間は元に戻せません。
ブラウザの利用履歴
VPN を経由してもブラウザのアクセス履歴には残りますが、コンテンツ サーバ側には VPN サーバの IP アドレスからのアクセスとして記録されます。
ベトナムで VPN を使うべき?
日本の映画 / ドラマ / ゲーム / Web サイトなどのように特定の地域内でのみの利用制限しているコンテンツを楽しみたい場合は VPN を使用することになります。
ただ、VPN を使わなくてもインターネットを楽しみことができるので不自由に感じなければ VPN を利用する必要はありません。
※ 会社が用意した VPN をプライベートで利用するのは非常に危険です。
VPN の FAQ
元の自宅インターネット速度 (帯域幅) よりも上回ることはありません。ですが場合によっては VPN を使うことで早く表示されることがあります。
VPN は代理サーバ (VNP サーバ) を経由するため、通信速度が遅くなります。
ただ、利用しているプロバイダによる制限が透過できるため、早く感じることがあります。
いいえ、可能性がゼロになりません。
VPN を利用していても約束された安全性はありません。
日本では違法ではありませんが、いくつかの国では VPN の使用を禁止や制限をしていることがあります。
中国、トルコ、イラン、ベラルーシは認可した VPN サービスのみ利用可能です。
ロシア、北朝鮮、イラク、アラブ などは VPN を禁止しており、違法としています。
利用している VPN によりますが、無料の VPN は利用者の安全性を保証されていないことがあります。
いいえ、VPN はウィルス対策ソフトではありません。
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