アムウェイ会員の人から「ベトナムでのアムウェイはどうなのか?」と尋ねられたので私も気になったので調べてみました。
2018年ぐらいまでは、タンソンニャット国際空港やVietcombank ホーチミン支店近くに広告を多く見かけましたが、近年はアムウェイ広告を見かけなくなりました。
ベトナムのアムウェイについて
以前は分離した専用HPがありましたが、統合されてアムウェイ公式HPの中にベトナム語 専用ページがあります。
2006年6月にビンズオン省で事業者登録を行い、2008年に正式にビジネス開始&ハノイに出店したのがアムウェイ ベトナムの始まりになります。
アムウェイ・ビジネスの仕組みはベトナムでも同じで、会員を増やして個人売上を増やすのは共通です。
しかし、ベトナムではマルチ商法に関する規制やライセンス条件などが非常に厳しく定められており、個人活動(ディストリビューター)であっても日本での手段(コミュニティ内で啓蒙・販売活動など)はベトナム国内で行うと法律違反になる可能性がとても高いです。そのため、ベトナムではディストリビューターであってもビジネス ライセンスを取得して販売代理店として流通させているのが定番の手法になっています。
事務所と工場
ロケーション/支店ページでは、生産工場、駐在事務所とトレーニングセンターなどベトナム国内に 12 の施設があります。
Google Map でホーチミン市内で「Amway」で調べるとアムウェイ商品を扱った商店が見つかります。
活動について
Facebook 公式ページ、外部 広報サイト、公式プレス ページでも活動報告がされています。
アムウェイはベトナム国内でも慈善事業活動は行っており、協会や地域から多くの賞を受賞しています。また健康や美容業界での地位は高く、社会的貢献を行っているようです。
2018年からNLN(マルチレベルマーケティング = 連鎖販売取引)が厳格化されましたが、2019年 11月に制定された新法により、ビジネス ライセンスが発行が認められているようです。
しかし、日本と比べると厳しい内容になっており、「ベトナムのマルチレベルマーケティング(MLM) 」で詳細が紹介されています。
商品について
取り扱っている商品は日本とベトナムでは異なっており、日本の方が商品は充実しているようです。
日本/ベトナム/アメリカ での販売価格を比較してみました。
ニュートリライト ビタミンC プラス(オールデータイプ)
- 日本価格:3,850 円
- ベトナム価格:481,000 VND(約2,261 円)
- アメリカ価格:(none)
ホーム ディッシュ・ドロップ 濃縮台所用液体洗剤 1L
- 日本価格:1,980 円
- ベトナム価格:215,000 VND(約1,010 円)
- アメリカ価格:(none)
G&H リフレッシュ+ ボディウオッシュ ジェル 400mL
- 日本価格:1,980 円
- ベトナム価格:247,000 VND(約1,161 円)
- アメリカ価格:11.00 USD(約1,201 円)
アーティストリー スタジオ バンコク エディション フェイス&ボディ シマージェル
- 日本価格:2,710 円
- ベトナム価格:658,000 VND(約3,091 円)
- アメリカ価格:30.00 USD(約3,277 円)
取扱商品数は日本が多いですが、販売価格はベトナムのほうが安いようです。
ただ、美容系は日本のほうが安いと商品によって価格差が異なっているようです。
一般ベトナム人から見たアムウェイの印象
NLNないしはネットワークビジネス(マルチ商法)は、口コミや自営業 文化が強いベトナムとの相性がとても良かったこともあって2013年まではとても盛り上がっていたようです。
急激に盛り上がった反面、悪質な勧誘や不正取引も相次ぎ、身内内でのトラブルが多発したため、日本と同様にマルチ商法を懐疑的な意見が多くなり、急激にアムウェイのイメージが悪くなりました。また、ベトナム政府によるマルチ商法に関する規制改定が行われ、急激に人気がなくなりました。
コミュニティで勧誘・啓蒙・販売 活動することはできなくなったため、現在ではディストリビューターが個人事業主、または会社設立して行うのが一般的担っています。
職場のベトナム人 3名(1990-93年生まれ)にアムウェイについて尋ねてみました。
3名ともアムウェイの名前とビジネス概要は知っていましたが実際に参加したことがないとのこと。しかし印象は非常に悪く関わりたくないということでした。
一方、アムウェイ商品の品質は高くないという印象を持ちながらも購買意欲はありませんでした。
アムウェイが行っている社会貢献について尋ねると、慈善活動をしていてたことは知らないとのことです。
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