note と同じように運用しているプラットフォームで自コンテンツを販売できる「codoc」についてをご紹介します。
codoc とは?
codoc(コードク) はコンテンツを販売・課金できるコンテンツ デリバリー サービスで自分が所有しているコンテンツで記事の販売・サブスクリプション販売・投げ銭が行えるペイフォール(課金)型のシステムです。諸略すると、ブログやサイトで記事を簡単に有料化できるサービスです。
類似するサービスでは、クリエイター向けのプラットホーム note にある課金システムと同じく、所有しているWebサイトのコンテンツを有料販売することができるようになります。
codoc のサービス導入・利用は無料ですが、振込 手数料は有料です。
利用できるプラットフォーム
codoc が利用できるプラットフォームは次になります。
- WordPress
- WordPress プラグイン
- FC2ブログ
- はなてブログ
- ライブドアブログ
- Seesaaブログ
- アメブロ など
課金システムついて
codoc では以下の課金形式でコンテンツ販売することができます。
- 単体課金タイプ(単体販売)
- 単品で記事を販売できる機能でコンテンツであれば画像や動画 等も単品で販売が可能。
- 定期購読タイプ(サブスクリプション)
- 月額定額で指定した記事の利用権を販売が可能。
- 投げ銭タイプ
- 読者ユーザーから感謝や応援の気持ちをお金に変えてを投げ入れることが可能。
- アフィリエイト
- 販売するコンテンツに対しアフィリエイトプログラムを作成すること可能。
販売期間について
- 買切り
- 購入段階で関連付けられた記事が全て読めます。課金は1度限りです。
- 月額
- 購入段階で関連付けられた記事が全て読めます。課金は購入日を起算日とし月毎おこなわれます。
- フリートライアル
- 購入段階で関連付けられた記事が全て読めます。課金はフリートライアルが終了した段階でおこなれます。フリートライアル終了前に解約をおこなえば課金はおこなわれません。
- 購入時に与信確認のため所定の金額が決済されますが即時返金処理が行われます。
手数料について
codoc の手数料は、コンテンツを販売する際に引かれる決済 手数料(プラットフォーム利用料)と銀行口座への振込 手数料が発生します。
- 課金 手数料
- 15%(課金タイプ問わず一律 / 各決済額)
- 振込 手数料
- 1回の振込に 300円
例えば、
コンテンツ販売価格 1,000 円で設定し、購入された場合は次になります。
・売上金額 – 課金 手数料 = 売上金額
・1,000 – 150 = 850 円
note との違い
類似するサービスのnote とcodoc を比較してみました。
事業比較
note と比べるとcodoc は新しいサービスのため、事業としては小さいです。
codoc | note | |
---|---|---|
設立日 | 2019年 4月 3日 | 2011年 12月 8日 |
サービス提供 | 2019年 | 2014年 |
運営会社 | codoc株式会社 | note株式会社 |
所在地 | 東京都品川区西五反田8-2-12 アール五反田7A | |
代表 | 石川 直人 | 加藤 貞顕 |
機能比較
codoc とnote はほぼ同じ機能が使用することができますが、 プラットフォームが自由に選べるcodoc の方が機能拡張や使い勝手は良いです。
codoc | note | |
---|---|---|
目次 作成 | ○(プラットフォーム機能) | ○ |
予約 投稿 | ○(プラットフォーム機能) | ○(プレミアム) |
数量限定 販売 | ○ | ○ |
Twitter 埋め込み | ○ | ○ |
単体 販売 | ○ | ○ |
サブスクリプション | ○ | ○ |
投げ銭 | ○ | ○ |
アフィリエイト | ○ | ○ |
コンテンツ販売 手数料
note は販売モデルや決済によって、クリエイターの売上が異なりますが、codoc は決済 手数料のみで一律 15%となっており、シンプルさが目立ちます。
codoc | note | |
---|---|---|
利用料金 | 無料 | 無料 |
プラットフォーム利用料 | 無料 | 有料記事、有料マガジン、サポート、サークル:10% 定期購読マガジン:20% |
決済 手数料(売上金額のX %) | 一律:15% | クレジット決済:5% 携帯キャリア決済:15% |
振込手数料 | 1回毎に 300円 | 1回毎に 270円 |
振込可能額 | 1,000円 以上 | 1,000円 以上 |
注意して欲しいポイント
決済日から90日以内に振込
込期限:対象売上の決済がおこなわれた日から90日以内を目安におこなってください。
公式FAQ から
売上が確定した日(決済日)から90日以内に振込することを公式推奨されています。
仮に90日を過ぎてしまった場合、codoc の管理画面で振込依頼ができなくなる可能性あります。その場合、codoc 公式サポートにて対応されます。
また、振込は金額指定ができず、振り込める金額すべてしか選択できません。
AMP 非対応
AMP プラグインと併用された場合のcodoc のプラグインの挙動としてAMP ページでは、ペイウォールの表示が「続きを読む」というリンクに変更されます。また、リンクをクリックした際は公開ページのURLに遷移します。
AMP ページ内でのペイウォール対応については将来的に予定をしてはおりますが具体的にいつ頃ご案内ができるかは現時点ではわかりかねます。
公式サポートからの回答
codoc は外部 javascript で動いておりますが、AMP対応化されていません。
AMP対応サイトの場合、codoc は動作せず、非AMPページに誘導するリンクが表示されるようになりました。(環境によっては動作しない場合もあります。)
公式サポートにAMPについて確認したところ次の回答をいただきました。
振込依頼後は 4営業日に入金
codoc からの振り込みは依頼してから 4営業日(通常)に入金されます。ただし、入金が遅れる場合が多々あります。
codoc の決済システムは Stripe を利用しているため、振込名称は「ストライプジヤパン(カ」と表記になります。
企業としての弱さ
codoc は株式会社として登記されていますが企業情報として情報・代表の石川 直人 氏の情報の少なさから会社として不透明感がありますが、第1期決算公告(2020年7月)では資本金 500万円に対し 純利益 266万3000円を計上しています。
>>官報決算データベース:codoc株式会社 第1期決算公告
売上の15 %がcodoc の取り分です。codoc を使って約 1,800万 円がコンテンツ販売されたことになります。2019年11月にサービス提供なので十分な金額と思えます。
ユーザーとのトラブル対応と返金
当社は codoc 運営事業者となります。codocは記事の販売がおこなえるプラットフォームであり、記事のクリエイターとオーディエンスとの間で取引契約の場所を提供するサービスです。
よって当社はそれら締結された取引契約には関知しないものとし、取引契約の内容や購入されたコンテンツに関する問い合わせや苦情等のやり取りについてはクリエイターとオーディエンス間にて行っていただくものとします。
特定商取引法に基づく表記の当社の立ち位置から
codoc は取引サービスを提供しているだけで、取引契約自体はコンテンツ販売元と課金ユーザーであり、問い合わせや苦情 等は当事者で行うという 内容になります。
そのため、キャンセルや販売に関してコンテンツ販売元側で対処することになります。また、codoc 機能による技術トラブル、バグがあっても責任者はコンテンツ販売元側となっています…
残念なことに codoc には返品機能がサポートがされていないため、コンテンツ販売元が返金処理を行わなければなりません…
販売数(コンバージョン値)が正しく取得できない
codocタグを利用して販売をおこなってる場合に設置先のページ内において可能です。 対象となるのは単体販売・サブスクリプション・サポートの購入時となります。それぞれcodocタグが設置されたURLにパラメータ名 codoc_conversion が指定されます。値は entry, subscription, support の3つとなり、それぞれ単体購入・サブスクリプション購入・サポート時に指定されます。
コンテンツ購入時のコンバージョンを取得したいから引用
codoc タグを利用して購入された際には、それぞれにURLにパラメータが付与されるのでコンバージョンとして数値を追うことができますが、このパラメーターはクリックに対しての付与になるため、実際の販売数とイコールにはなりません。パラメーター = 販売数ではない。
多言語 非対応
codoc には多言語への切り替え機能がありません。
コンテンツ購入者は日本語での説明になるため、他言語のユーザーには向きません。
所感
このサイトにはcodoc を導入していませんが、別のWeb サイトでcodoc を導入しており、月額 2万円ほど収益ができています。一般的にブログ サイトの収益は、Google Adsenseのような広告配信サービスが収入源だと思います。codoc で手軽に投げ銭やコンテンツ販売ができ、マネタイズ化の手段が増えるのは歓迎すべきポイントだと思います。
どんなコンテンツでも販売ができますが、収益化するに簡単ではなく、コンテンツ販売ビジネスという「経営」手腕が試されます。そこまで難しく考える必要がありませんが、利益を受けるというスタンスから利益を創り出すというスタンスに変わります。とはいえ、販売するコンテンツの魅力や内容や形式によるので、常に収益化することは難しいですが、新しいマネタイズ モデルというのは嬉しいです。
上記でも触れていますが、codoc は販売システムの提供であって、ユーザーとのトラブルやクレームはコンテンツ販売側となります。また、システム トラブルやバグがあったとしてもコンテンツ販売側の責任にと対応されているので 無責任感は感じます。そのため、codoc を導入する際には お問い合わせフォームを併設をおすすめします。
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