ベトナムには基本的に日本のような網戸はありません。網戸ではなく蚊帳が利用されています。
理由は 窓・ドアにスライドするためのレール部分が備わっていないからです。
そのため、最初からアパートに備わっているモノではなく、オプションとして自分で設置していく形になります。
ベトナムで網戸は買うことができるのか?
蚊や小蝿が入らないようにするための網戸はホーチミンでも手に入れることができます。
網戸の設置形式は「着脱式」「日本式」の 2つのタイプがあります。
着脱式 網戸
ベトナムでは網戸ではなく、蚊帳 商品として通販サイトで安価で販売されています。
種類は、マグネット式、マジックテープ式、ロールスクリーン式など多種なタイプにオーダーメイドのサイズがあります。
商品購入時に寸法サイズを伝えてと各部品が送られ、自分で組み立てるのが通常ですが、職人さんを家に来てもらい寸法・組み立てをしてもらうこともできます。その場合は料金が加算されます。
Shopee、TiKi、LAZADA などで販売されており、ベトナムでも一般的な網戸になります。
網 部分は樹脂プラスチック・ポリプロピレンが使われていることが一般的です。樹脂プラスチック・ポリプロピレンは安価で軽いのが利点ですが耐久性は高くなく、汚れやすいのが難点があります。
網目の隙間はしっかりと狭いため蚊や小蝿をブロックできますが、小さなアリなどの侵入は防ぐことができません。その場合は侵入口の付近に酢やハッカ油などを水で薄めて、スプレーしておくと効果があります。
壊れたり、汚れたら取り替える再販するのがいいと思います。
蚊帳という検索キーワード「Lưới chống muỗi côn trùng」で調べると商品が表示されます。
価格帯は 50,000 〜 300,0000 VND ほどに販売されています。
日本式 網戸
ベトナムでもスライドして開閉する日本式の網戸は専門業者で販売されています。
取り扱っている専門店は日本の会社と提携しているので日本の網戸を手に入れることができます。
ただ、多くの窓やドアはスライドできる形状 (日本の規格のドア) ではないため、スライドするために専用レールを設置する必要あります。
網の素材はプラスチック、グラスファイバー、ステンレス鋼の 3種類から選ぶことができます。日本ではグラスファイバーを採用している会社が多いようです。
注文後、専門の業者が設置する窓・ドアを寸法し、後日部品を持って組み立て設置してくれます。
材料費、設置費などがかかるため、上記の着脱式と比べると費用は上がります。
Google で検索キーワード「Cửa lưới chống muỗi」(蚊帳ドア)と調べると取り扱っている専門業者を見つけることができます。
価格帯は 400,000 〜 5,000,0000 VND とピンきりです。
リビングルームに設置した日本式 網戸
バルコニーのドアに日本式の網戸を設置しました。
このドアはレールができる形状だったため、スライド機構なしで網戸の設置のみになりました。
網の素材はグラスファイバーにしています。
電話した当日に家に来て寸法と商品説明を受け、4日後に設置という流れでした。
スライド機構が要らなかったため、かかった費用は 700,000 VND でした。
依頼した会社「CỬA LƯỚI NHẬT」はホーチミン市にいくつも支店があります。また、日本の網戸会社と提携しており、日本の網戸 商品も扱っています。
ベッドルームに設置した着脱式の網戸
寝室には着脱式のマグネット網戸を設置しています。
自分でサイズを寸法して Shoppe で注文し、自分で組み立てました。
1つ 150,000 VND ほどでした。
着脱式の網戸は、網、フレーム、マグネットと分かれており、自分で組み立てます。
原寸大のサイズになるため、広めのスペースで組み立てる必要があります。
また、寸法したサイズよりも少し大きめのサイズで送られてくるため、組立時にカットをして調整をする必要があります。
組み立てる前に設置する窓に素組フレームを当ててサイズ感を確認しておくことをおすすめします。
簡易な説明書が付いてきますが、構造を理解していないと組み立てるのが困難です。
YouTube などを見ると作業工程が分かるのでスムーズに組み立てることができます。
網戸の所感
網戸を設置後は蚊や小蝿などの虫は部屋に入ってこなくなり、とても快適に過ごせるようになりました。
網目よりも小さな虫や蟻は当然侵入してくるため、酢やハッカ油などを水で薄めて、網や侵入口にスプレーしておくと効果があります。原液だと臭いがキツイので必ず水で薄めてください。
使用していると汚れが目立つようになるので定期的に掃除は必要です。
掃除機で吸い込んで掃除やシャワールームで水で流すことで汚れをとることができますが、網の素材によっては掃除機の吸引またシャワーの水圧に耐えれず、網がヘタれます。
最初から網戸がある部屋は殆ど無いので、網戸は自分で設置するプランがおすすめです。
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